
釜の越桜 (かまのこしざくら) 町指定天然記念物 (昭和61年指定)
樹 齢/約 800年 樹 高/約 20.0m 周 囲/約 6.0m
所在地: 白鷹町高玉3524-1
樹齢800年といわれるエドヒガンザクラの巨木で、その大きさでは現在県内随一である。北側の勝弥桜は樹齢70年、この桜の子である。
釜の越は地名であり、樹下にある3個の巨石は、八幡太郎義家が西方の三面峰(テレビ塔が見える山)に居陣したとき、この石でかまどを築き兵糧を炊いたとの伝説がある。地名の「釜」は、この伝説に係わりがあると思われる。この石に炒り豆を上げて拝むと歯が強くなると言われている。
開花時にはライトアップ、地元高玉芝居の公演などの桜まつりで賑わう。桜の保存活動と桜まつりの様子は、平成7年5月、NHKテレビの「新日本探訪」で全国に紹介された。
(品種:エドヒガン)
薬師桜 (やくしざくら) 山形県指定天然記念物 (昭和30年指定)
樹 齢/約 1200年 樹 高/約 10.0m 周 囲/約 8.17m
所在地: 白鷹町高玉(高玉薬師内)
大枝を遠く伸ばし樹冠が辺りを覆った往時の姿はないが、隆々とした樹肌のこぶが、よじれながら起伏する回り八メートルの巨きな幹は、見る人を圧倒する貫禄がある。
この桜にも、征夷大将軍、坂上田村麻呂にまつわる悲恋の伝説が残されている。
征夷の戦いに人の世の哀れを感じた将軍が夜な夜な吹き続ける笛の調べに引き寄せられた美しい娘が、やがて将軍の子を宿す。娘は、実は近くの沼に住む大蛇であり、月満ちて黄金の太刀を生むが、将軍は誤ってその黄金の太刀で大蛇を切り殺してしまった。その娘を哀れんで将軍が手植えしたのがこの薬師桜と言う。
(品種:エドヒガン)
子守堂の桜 (こもりどうのさくら) 町指定天然記念物 (平成9年指定)
樹 齢/約1000年 樹 高/約 19.0m 周 囲/約 7.15m
所在地: 白鷹町鮎貝字桜館
昔、鮎貝城主本庄様の子息が丈夫な子供に育たず若死して困っていた。次に生まれた子供も弱く心配していた。
ある日、一人の童女が訪ねてきてその人を子守に付けたら子息は丈夫に育った。子守を褒めようと殿様は呼び寄せたがその姿はなく、夕方になっても戻らず、探しに行ったら丘の上に草履だけ置いてあった。数日たっても子守の姿はなく、本庄家ではあの子守は、地蔵菩薩の化身だったのかもしれないと、その場に地蔵堂を建てて祀った。
これが子守堂である。 その側にエドヒガン桜の大樹がある。
(品種:エドヒガン)
赤坂の薬師桜 (あかさかのやくしざくら) 町指定天然記念物 (平成9年指定)
樹 齢/約 970年 樹 高/約 9.0m 周 囲/約 6.10m
所在地: 白鷹町箕和田字赤坂
赤坂より旧深山・栃窪街道入り口に位置し、おそらく古地図にある一里塚がこの場所か、桜樹の根方に町指定文化財の東潮句碑があり、小高い丘になっている。
当地では昔から種まき桜として親しまれている。別名で舟つなぎの桜ともいわれている。
高玉の薬師桜と樹種も同じ薬師堂の近くにあることから同年代のものとも考えられる。但し、立地条件が悪く昭和の初期に桜の南側の工場の火災で半焼している。
旧栃窪街道(最上街道ともいう)はこの桜樹の下を通っていたという伝えがあり急な坂なので、薬師堂と地続きのものを掘り割って作った道のため根が張れないとも言われている。
(品種:エドヒガン)
八乙女種まき桜 (やおとめたねまきざくら) 町指定天然記念物 (平成9年指定)
樹 齢/約 500年 樹 高/約 20.0m 周 囲/約 4.45m
所在地: 白鷹町荒砥甲字楯廻
春の苗代の種蒔きの頃に花が咲くので種蒔き桜と呼ばれてきた。
八乙女八幡神社の創立は、八椿太郎義家が東征の折り、日頃崇拝する京都の石清水八幡を遥拝し、この丘に弓矢を立て奉り8人の乙女に舞楽を奉させたと言われている。
神社のある丘一帯は、荒砥城址として史跡に指定され、本丸跡、空堀跡、水堀の一部が残っている。
(品種:エドヒガン)
原のしだれ桜 (はらのしだれざくら) 町指定天然記念物 (平成9年指定)
樹 齢/約 500年 樹 高/約 28.0m 周 囲/約 5.00m
所在地: 白鷹町浅立字小屋館
原地区小屋館(稲荷)に、しだれ桜の巨木があります。
この桜の由来は南部4町内に建立されている塔婆石様に深い関わりがあります。塔婆石の碑面「南無阿弥陀仏」は、仙台瑞鳳寺の僧南山大和尚に、洒を土産に持参し依頼したところ、一気に飲みほし書き終えたといわれている。
帰途仙台の釈迦堂という所から桜の苗木を3本譲り受け、大念仏塔建立の発起人高橋与衛門氏が植えたといわれている。このように桜の木と塔婆石が結び付いた伝説がある。
(品種:エドヒガン系シグレザクラ)
殿入桜 (どのいりざくら) 町指定天然記念物 (平成9年指定)
樹 齢/約 700年 樹 高/約 16.0m 周 囲/約 6.60m
所在地: 白鷹町浅立字羽黒入
国道287号線、長井市と白鷹町との境より東へ約100m入った段丘地帯、古峰神社下にあり、誰が呼んだのか、殿之入(戸の入)桜というのがある。
確かな文献はないが、文政12年(西暦1829)米沢藩主斉定が下長井方面巡視のおり、ここに立ち寄られたという言い伝えがある。
昭和の初期、桜の季節には地元の茶屋が店を出し、他村からも夜桜見物に訪れた全盛時代もあった。
(品種:エドヒガン)